どうも、こんにちは。ふくわらです。
この記事では、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資する理由についてご説明します。
私自身も、2020年に1,000万円一括で購入し、その後買い増しを続けている商品です。
Youtube動画では、共働き夫婦がFIREするための資産計画や資産形成方法について発信しています。
良かったら、こちらの動画でも解説していますので、ご覧下さい。
結論
解説する前に最初に結論だけお伝えします。
(1)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)って何?
⇒コスト最安値で日本を除く全世界の株式に投資できる投資信託のことです
(2)なぜ全世界株式(除く日本)に投資するの?(米国株は?日本株は?)
⇒理由は大きく2点。
①期待リターン・リスクのバランスがベストだから
②自分でリバランスが不要だから(ほったらかしにできるから)
(3)なぜeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資するの?
⇒eXAXIS Slimシリーズは手数料が最安水準だから。
(4)eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)との違いは?
⇒日本株式を含めるかどうか。
日本株式の割合は小さいためリターン・リスクに大きな差はない。
続いて、詳しく解説をしていきます。
解説
(1)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)って何?
まずeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)について簡単に説明します。
eMAXIS Slimというのは三菱UFJ国際投信が提供しているインデックスファンドのシリーズのことです。
インデックスとは指標、ファンドとは投資信託のことを意味します。
株価指数などのインデックスに連動して運用する投資信託を指します。
ベンチマーク・目安となるインデックスはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)です。
簡単に言うと日本を除いた全世界の株式にまるっとまとめて安く投資できます、という投資信託になります。
国別の構成比率と銘柄別の構成比率はこちらの通りです。
出典:
https://emaxis.jp/pdf/web/viewer.html?file=/pdf/koumokuromi/253209/253209_20210127.pdf
国別でみると62%は米国株で、中国などの新興国が13%を占めています。
また銘柄別に見ると上の表のようになっており、この投資信託を購入すると例えば4.1%はAppleの株を購入する、ということを意味します。
(2)なぜ全世界株式(除く日本)に投資するの?
やっと本題に入っていきます。
なぜ全世界株式(除く日本)に投資するのか。
理由は大きく2つです。
①期待リターン・リスクのバランスがベストだから
②自分でリバランスが不要だから(ほったらかしにできるから)
まずは①について説明します
①期待リターン・リスクのバランスがベストだから
ここでは米国株に集中投資しないのか、日本株に投資しないのか、といった観点から説明します。
・なぜ米国株に集中投資しないか?
先ほどの構成内訳にある通り、全世界といっても約6割は米国株に投資することになります。
では、米国株に100%投資しない理由は何か。
それは米国株100%より先進国株も混ぜた方がリターンが高くリスクもほぼ同一になるデータがあるからです。
こちらはボーグルヘッズというバンガード創設者の投資哲学に基づいて米国の投資家たちが分析したグラフです。
出典:
https://www.bogleheads.org/wiki/Domestic/International
米国株と先進国株の割合を変えたときのリターンとリスクをグラフにしています。
縦軸がリターンで横軸がリスクです。なのでグラフの左上が優秀という見方になります。
そして一番右の点が先進国株100%のリターンとリスクで、米国株の割合を10%、20%と増やしていくと左の点の結果となります。
面白いのは米国株100%より米国株70%で先進国株30%の方がリターンが大きくリスクも小さいことが分かります。
そして先ほどの全世界株式の内訳を思い出してください。
米国株約6割で、その他先進国株が約3割になっています。近いですよね。
このデータは1970年~2008年の約40年間の結果なので今後どうなるかは分かりませんが
このようなデータがあるというのは知っておいていいと思います。
・なぜ日本株に投資しないのか
日本の株式に期待できないからです。
・人口減少
人口は株価と相関性があると言われています
例えば人口が増えればiPhoneを買う人が増えてAppleの売上が上がりますよね、売上が上がると株価も上がります。
知っての通り日本は人口が減少していくことが予測されていて、日本企業の多くは日本国民を主要な顧客としていることから日本株式には期待できないと考えています。
こちらは日本の内閣府が公表している日本の人口予測です。
出典:
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/s2_1.html
・株価横ばい
こちらは米国株式S&P500とTOPIXの比較です。
実際にここ20年、横ばい傾向が続いています。 成長を続けた米国株S&P500と比較すると分かりやすいです。
出典:
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68943?page=3
最後にも説明しますが日本を含めた全世界株式も、日本を除いた全世界株式も大きな差はありません。
迷うなら日本を含めた全世界株式で問題でしょう。
②自分でリバランスが不要だから(ほったらかしにできるから)
現状米国株の比率が高く6割程度は米国株を購入することになります。
しかし10~30年後に米国が衰退していく傾向があった場合に他国の投資割合を増やしていく必要があります。これをリバランスと言います。
ですが、全世界株式ですと時価総額加重平均のインデックスなのでリバランスを自動でやってくれます。
日本を除いた全世界の株式を、最適な配分に自動的に変更し続けてくれるイメージです。
自分でリバランスする必要がない、常に株価に目を張っておく必要がないということです。
多くの方は仕事をしながら投資すると思います。なかなか世界の経済状況まで全て把握できないですからね。
もちろん自分のお金がかかっているので情報収集しておくに越したことはないですが、正直ほったらかしで問題ありません。
こんな調査結果もあります。
運用会社のフィディリティが2003年~2013年の顧客のパフォーマンスを調査したところ
成績の良かった人の第1位は亡くなっている人、第2位は運用しているのを忘れている人、だったそうです。
余計なことをしない、ほったらかしにするということも投資で勝つ上では重要ということです。
そして安心してほったらかしに出来るのが全世界株式です。
(3)なぜeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資するの?
eMAXIS Slimシリーズは手数料が最安水準だからです。
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるファンドシリーズ」と公言しています。
この動画の撮影時点で手数料の実質コストは0.208%。私が調べた限りでは最安でした。
(4)eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)との違いは?
似たような投資信託としてオールカントリーというものがあります。
これと除く日本の違いは
⇒日本株式を含めるかどうか。です。
日本株式の割合は小さいためリターン・リスクに大きな差はありません。
〈オールカントリー〉
〈除く日本〉
出典:
https://emaxis.jp/smp/mutb/index.html
オールカントリーと除く日本の構成を比較します。
オールカントリーは日本株が6.9%含まれています。除く日本は日本株式がない分、その他割合が大きくなっていますね。
日本株式の割合が小さいこと、また日本株式と世界の株式は相関性があります。
今回のコロナショックで全世界の株式が下がり、上りましたが、日本も同様でしたよね。
こういった点から日本を含めても除いてもリターン・リスクに大きな差はないです。
大きな差はないですが、確実に差は出ます。
最後は自分の気持ちとしてどちらが納得感があるか、信念を持てるかだと思います。
納得感・信念がないと暴落したときに売却してしまうという長期投資で一番やってはいけないことをしてしまいますからね。
まとめ
最後、まとめです。
(1)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)って何?
⇒コスト最安値で日本を除く全世界の株式に投資できる投資信託です
(2)なぜ全世界株式(除く日本)に投資するの?(米国株は?日本株は?)
⇒
①期待リターン・リスクのバランスがベストだから
②自分でリバランスが不要だから(ほったらかしにできる)
(3)なぜeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資するの?
⇒eXAXIS Slimシリーズは手数料が最安水準だから。
(4)eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)との違いは?
⇒日本株式を含めるかどうか。
日本株式の割合は小さいためリターン・リスクに大きな差はない。
以上になります。
それではまた!